婚活には熱意が大事

39歳のAさんは、まったくモテずに生きてきた男性でした。

婚活サービスを利用していて、さまざまな女性のプロフィールを見ているとき、Aさんの目に留まったのは、26歳のMさん。育ちがよく、とても愛らしく品のある彼女の写真を見て、Aさんは一目惚れ。「どうしても会ってみたい」と強い気持ちを前面に出してしていました。

Mさんはというと、「早くに結婚して、20代のうちに子どもを2人産みたい」という希望を持っていて、お相手の男性に求める条件を尋ねると「ごはんをおいしいって食べてくれる人がいいです」とだけ答えていました。ですが、いざAさんのお申し出をMさんが聞いたところ、Mさんは難色を示したのです。

「こんなに年上の人なんですか? タイプでもないし、体が大きな人ってあんまり好きじゃないんです。お断りしちゃうかもしれないですが、いいですか?」と。

入会時はほとんど条件をつけていなかったMさんも、やはりいざ具体的にお見合いの段階になると、いろんなことが頭をよぎったのでしょう。

どうにかAさんとMさんのお見合いをセットするところまで漕ぎ着いたのでしたが、かなりの年齢差があり、もともとそんなにタイプではないと言っていたので、うまくいく確率は高くないと思っていました。

ところが、その後の展開は予想に反して順調でした。最初のお見合いの直後に二人は退会し、2か月後には婚約したのです。

Mさんが教えてくれたところによると、Aさんは、お見合いの席でこんなことを言ったそうです。

「登録したときからMさんの写真を見て一目惚れでした。こうして会えただけでも嬉しいです。今日は時間をつくっていただいて、本当にありがとうございました。僕としてはぜひMさんと関係を深めていきたいと思っていますので、よろしくお願いします」

非常にストレートな好意の示し方です。それを聞いたMさんもまんざらではなかったと振り返っていました。

[ストレートに愛情表現されたのが嬉しかった。それに一緒にごはんを食べていたときに、すごく美味しそうに食べていて、その姿が、なんかよかったんです。この男性と前向きにお話を進めていきたいと思いました。」

Aさんはこのお見合いを一期一会だと思って、Mさんに自分の気持ちを伝えようと必死だったのでしょう。婚活というと条件重視のように思われることが多いのですが、実際はそうではありません。相手が求めている条件を乗り越えるような、ハマるツボがひとつでもあれば、相手の気持ちが自分に向いてくることがあるのです。

異性の写真やプロフィールを見ているうちに、こんなステキな男性と出会えたらいいな、こんなきれいな女性とおつき合いできたらいいなと誰しもワクワクしてくるものです。そして「この人、いいな」と特定の方に目が留まったときには、ちょっとした恋心がすでに芽生えているのです。

たとえ最初はお互いの恋心が釣り合っていなくても、いざ実際に会ってみると、自分に好意を寄せてくれるお相手が想像以上にステキな方だった…ということも少なからずあります。こうなってくると、ステキな異性だからこそ、ステキな関係を築きたいと思うようになっていきます。

 

結婚できないのは恋愛のブランクが長いからではない

日ごろ、たくさんの40代の人と話していて気づくのは、5年以上恋愛から遠ざかっている人の多さ。

私の知っている限りでは、約7割がその状態であり、「恋愛の仕方がわからない」「人を好きになる感覚を忘れてしまった……」と言うのです。

もし長い間、恋愛から遠ざかっていたとしても、不安を抱くことはありません。恋愛の仕方がわからないのも、人を好きになる感覚を忘れたのも、むしろ好都合。

だからこそ次の恋愛では、学生時代のような純粋さやフレッシュさが再生され、異性が声をかけたくなるものです。

10代・20代前半は、純粋さやフレッシュさがあって当然の世代。「若さっていいな」と思うかもしれませんが、40代の純粋さやフレッシュさは、「年齢やキャリアの割に」という、よいギャップを印象づけてくれるのです。

実際、私の知っている人でも、20代よりも40代のほうが純粋さやフレッシュさを感じます。

そもそも遠ざかっているのですから、うまくいかなくて当然。

誘い方がわからなくても、緊張でうまく話せなくても、ぎこちないデートになっでも、無理に取り繕う必要はないのです。

ブランクがあっても、出会いの場に顔を出し、コミュニケーションをとっていれば、徐々に恋愛の感覚は戻り、過去の経験を生かせるでしょう。

また、「ひさびさでわからなくて」「緊張しちゃって」と正直に伝えてしまうのもひとつの手。その正直さで、かえって好印象を与えられるものです。

「もう何年も恋人がいない」と気にするのではなく、「またIから恋愛を楽しもう」と考えましょう。

ブランクの長さはむしろ魅力になります。一から恋愛を楽しむチャンスなのです。

「今日はうまく話せなかったな」と思ったときほど、帰り際に力を入れること。「ぜひまだお会いしたい」「話の続きを聞きたい」などと好意を伝え、笑顔で手を振って見送りましょう。

すると相手の胸にその姿の残像が残り、「また会いたい」と思うきっかけになります。

 

なぜ新たな恋愛ができないのか?

ある結婚アドバイザーは、好きな男性のいない相談者さんにお会いしたとき、必ず「あなたが今、恋愛していないのはなぜですか?」と聞くようにしているそうです。

すると、ほとんどの人が答えるのは、「不安がある」「自信がない」「時間がない」という3つの理由。なかなか解消できないと感じるかもしれませんが、実は、これらはすべて自分自身の問題であり、取り組む姿勢次第で十分クリアできるものなのです。

最も多くの人が答える「不安がある」は、その代表格。「傷つくのが怖い」「恥をかきたくない」などの気持ちが強いと、自分を出会いの場から遠ざけてしまいます。極めて大事なところですので、不安をひとつずつ丁寧に取り除く必要があります。

「自信がない」は、心配無用。いろんな人の話を聞くと、「いかに幸せな同年代の女性が多いか」や、「独身男性のほうが圧倒的に多く、あなたにも十分そのチャンスがあること」が理解できるはずです。

そもそも必要以上の自信は、「自己中心的になる」「男性の気持ちを考えられない」など、「大人女性」の恋愛を邪魔するだけ。「少し自信がない」くらいがちょうどいいのです。

「時間がない」というのは、「時間の使い方を知らない」だけなので、何の問題もありません。「平日は終電まで仕事で、上日も休めない」というくらい多忙な人でなければ、恋愛にあてる時間は十分あるものです。仕事や趣味などと両立させる方法を見つけてください。それでも「恋愛にあてる時間をつくり出せない」という人は、「単に恋愛へのモチベーションが低い」と言わざるを得ません。

何かしらの不安や、自信と時間のなさを言い訳にして、「自分を傷つけないように、恋愛から距離を置いていた」、私はそんな人たちがとても多いことをしりました。

だからこそ、「恋愛しにくい理由はあっても、それは新たな出会いを阻むものではない」ということをしっかり伝えたいと思っています。

そもそも老若男女を問わずヽ「恋愛できない理由」などありません。もしあるとしたら、あなた自身が思い込んでいるだけ。素直にそれを認められたとき、あなたは必ず新たな恋を見つけられるはずです。